今、とある市を発展させた一つのものが幕を閉じる。
そごう柏店。本館・スカイプラザ館・アネックス館の3フロアで構成される、大手百貨店「そごう」の店舗の一つだった。
「だった」と過去形。これは2016年9月でこのそごうは閉店してしまうからだ。
「そごう柏店」といえば、東口を出ればそびえたつスカイプラザ、目立つ本館の回転レストランと、柏駅の象徴ともいえる。
そこまで大きな建物を、しかも東京のベッドタウンの百貨店が閉店となるわけだ。
そごうは、高度経済成長~バブルの時代に都心近郊に一気に大量の店舗を建設した。バブルの時代は安く土地を買えば高く売れる時代。A列車シリーズでは皆さんもよくやるであろう、適当に子会社を立てて土地代が上がったら売るというアレをリアルでやろうとしました。
そしていざ売ろう!となったらバブルが崩壊、土地が売れなくなりもちろんそごうは経営破綻、西武と経営統合をした。のちにそごう・西武はセブン&アイ傘下となる。
バブル時代はイケイケバンバンで建設したものの、投資の賭けに失敗して経営破綻…これが現実なんですね。
各地のそごうは次々と閉店していき、千葉県内で残ったのは初期にできた千葉店と柏店のみであった。
柏店は柏駅前にある3つの百貨店(高島屋・そごう・丸井)のうちの一つで、最上階の回転レストランや独特な形の窓、ガラス壁のエスカレーター、戦後にできたような子供には怖いネオンが衆目を集めた。
千葉店は立地などがいい黒字店であり、そごうにとっては貴重な収入源であるのに対し、柏店は「テナントが何もない(個人的な主観)」ことなどが災いし、どんどん西口の高島屋に客が吸われていった。
柏店のスカイプラザ館はテナントにビックカメラが入ることとなった。しかし、そごう本館よりビックカメラに行く人のほうが多いという状態。
そして2016年3月の、イトーヨーカドー一番点である千住店も閉店対象となったセブン&アイの事業縮小により、そごう柏店は西武旭川店と共に閉店ということになった。都心から近いベッドタウンでの百貨店閉店ともあり、ニュースでも取り上げられるほどである。
このサイトをパク…参考にしました。百貨店について語るという慣れないことをするからこうなる。
実際にはこの人の別のそごうの記事(ためになる)を参考にしたんですが、残念ながら限定公開なんですね… リンクを貼りたかったのですが、限定公開なので意味を成しませんし。
そごう閉店ということは、スカイプラザや存在が薄いアネックス館も閉店対象になりえます。
すると駅前の広大な敷地は何になるのだろうか。
建物は残したまま本館に新しい会社が入る?建物は老朽化していますし、そごうを彷彿させる回転レストランなども引き継げるのか?と思いますが。
私個人的には、本館・スカイプラザ・アネックスをすべて取り壊して、スカイプラザがあったところを再開発し、ビックカメラが本館・アネックス館の跡地に入りそうなんですが如何でしょうか?
本館の場所も癖地ですので、今まで通りの客を呼び込むのは難しそうですが…(ホームの跨線橋新設も兼ねて北口とかあったら嬉しいんだけど…高島屋にも近いし。)
柏駅北口の寂れた感じがなんともなので、そこをどうにかすれば北口設置もあるかもしれませんね。
そごう・西武はギフト・お歳暮などの販売店として、セブンパークアリオ柏のテナントのひとつとして入店予定で、人によっては、「そごう柏の閉店は事実上のアリオ柏への移転」という声も見受けられます。アリオもそごう西武も共にセブン&アイグループなので、お互いで手を取り合うといった感じですかね。
以上です。ご覧いただきありがとうございました。