こんにちは。
もはや覚えているだろうかこの話。サボっていたせいですね。
ざっくりあらすじを言うと…
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女川まで行った後、仙石線や阿武隈急行を使って福島まで行って一日目終了。
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といった流れでした。今回はday2となります。
ホテルで一泊していざ遠征!の前に腹を肥やさねば。
朝からラーメンを食う人
食べてるラーメンは山頭火。旭川のとんこつラーメンの名店です。
この人、実は最近の遠征でもこってり系を朝から食ってます。よく食えるね。
さて、チェックアウトしてホテルの外へ。
大雪
この日何日?3月24日。
3月末にしてこんな雪が降るなんてあるんですね~。傘がないから雪まみれになりながらセブンイレブンに緊急避難です。くっそ寒い。折角セブンに入ったので冷たい飲み物を調達しました。
さて、福島駅に行きます。この日はクソ構造と名高い新幹線ホームへ。
週末パスは新幹線も使うことができます。もちろん特急券は別売りですよ。
ちょうどE3系が止まっています。つばさ121号新庄行きです。BIGBOSS
14番線の電光掲示板を見ると次発がやまびこ・つばさ124号東京行きです。
14番線は下りホームなのに東京行きが発着します。
クソ構造と名高い福島駅はやまびこに併結するつばさの増解結が行われますが、山形新幹線のアプローチ線は14番線としかつながっていない欠陥構造となっており、山形新幹線の増解結をこのホームでしか行えないので、新幹線の主要駅にも関わらず実質単線構造です。さらに、仙台方面から来る東京行きのやまびこはつばさと併結する場合に2度下り本線をまたぎます。
これのせいで、ダイヤ乱れたときの福島駅はまさに阿鼻叫喚の地獄絵図。増解結中のやまつばを本線で待機するやまつば、ケツを叩くはやこまなどのカオスを拝むことができます。
流石にJR東もなんとかするために、11番線に接続されるアプローチ線を建設中です。
また山形新幹線のE3系は今後300km/hの出せるE8系に置き換えられる予定なので実質死刑宣告されてるわけなんですね。
このE3系に乗り込みます。
(※Wikipediaより)
車内は最新の特急の装いです。E657やE353のような客室の端となっています。新幹線と言っても車体幅は所詮在来線規格。そのため普通車でも2+2の座席となっています。
E3系なのにコンセントがついているのも違和感がありますね。これでも2000番台は2009~2010年に新製されたようです。E259とほぼほぼ同じ年代なら納得できる車内ですね。
1000番台はまるでE653に似ている内装らしいですけど、実際にそうなんでしょうかね。あちこちで見るE3系はみんな2000番台なイメージがある(偏見)
福島駅からは東北の内陸部を突き進みます。なかなか雪が積もっています。
山形新幹線はミニ新幹線。東京駅から福島駅まではやまびこに連結されて新幹線の線路を走りますが、福島駅から新庄駅までは奥羽本線の在来線の線路を使って運行されます。
車体設計限界は新幹線のサイズではなく在来線のサイズとなるので、E5系やE7系のようなフル新幹線車両と違って車体幅が狭まっていたりします。新幹線ホームで客扱いを行なっているときはドアの下に転落防止ステップが飛び出してきます。*1
車体は在来線サイズでも、線路幅は在来線の狭軌(1067mm)と新幹線の標準軌(1435mm)で違うので、いざ在来線にミニ新幹線車両を走らせる時には標準軌への改軌や既存の狭軌の在来線車両を全て標準軌車両に置き換えなければいけなかったりします(例外あり)。
山形新幹線の走る奥羽本線は一部区間は複線ですが、基本的には単線です。そのため新庄まで標準軌に改軌されています。
山形新幹線(っていうか山形県内の奥羽本線)は米沢・天童・山形といった県内の大きな都市を通過していきます。山形新幹線は都心からの乗り換えもないために、東京方面へのアクセスも良いということもありますし、県内や福島市との都市間輸送としての在来線特急という立ち位置でもあったりします。在来線区間は速度を出せませんが、器用な存在であったりしますね。
我々はそのまま終点の新庄駅へ。
外は雪が降っています。めっちゃ寒かった記憶があります。ずっと電車の中に居たかった。
E3系2000番台
1000番台とはライト形状などの違いがあります。
昔の銀色のつばさから紫になって長々経ちました。今になってはもう慣れましたけど、やはり紫は毒々しいイメージが強いですね。メインカラーにすべきではない。
隣には標準軌用の701系がいます。狭軌の前面デザインに慣れていると少し違和感のある感じです。
かくいう私は実は標準軌のデザインの方が好きで、周りからは変人を見る目で見られることが多い。この感じが好きなのに…
新庄駅では奥羽本線の改軌によって元々あった線路が寸断されており*2、寸断されて改軌されていない側の線路にもちゃんとホームがあります。
その線路には奥羽本線の701系秋田色と陸羽西線のキハ110がいました。もちろん狭軌。
奥羽本線は秋田行きです。山形新幹線と秋田新幹線のミニ新幹線同士を連絡してるんですね〜。
秋田新幹線が走る場所のうち、田沢湖線区間は標準軌に改軌されましたが、奥羽本線区間は狭軌と標準軌の単線並列になっているので写真の狭軌の701が秋田まで行けるわけですが、狭軌と標準軌の単線並列が長距離にわたって存在するのはそこくらいしかないので、新在の並走などの希少なものが見られたりしますね。
ちなみに週末パスでは秋田県に行くことができないので、我々は陸羽西線に乗って行きます。
雪原を駆けるキハ110と仙台で買ったグレイシアのぬいぐるみ
風景に似合っています。
ここからはずっと狭軌の区間。タイトルの標準軌とは早々におさらばです。
陸羽西線は山形県の内陸側から酒田などの日本海側へ抜ける貴重な幹線…なのですが、なんせ単線非電化なもんですから、結構不便なんですね。今では山形方面へ向かうには線路が物理的に分断されてしまっているので、直通の特急も走らせられない。酒田からだと山形より秋田や新潟の方が行きやすいように感じるくらい。
酒田駅に到着。内陸から日本海側に抜けたのもあって、雪は見られませんでした。
到着したのはまるでホームを無理やり切り欠いて作られたような非電化の0番線ホーム。
甲府駅などにも見られるこういった切り欠きホーム、結構好きです。
酒田駅の外へ。地方の中心駅といった佇まいをしています。駅の中は割と広々とした休憩所があり、駅弁などを食べることができます。
コンビニへ行こうとしたらファミマが近くない距離にある。次の電車まで時間があったので余裕を持っていくことができました。酒田駅は接続がアレな印象が強いので問題ないかと。
こちらでも見られた秋田色の701系。羽越本線経由だがこちらも秋田行き。
酒田から村上方面は途中で交直のデッドセクションが存在するため、村上行きは全列車を気動車が担当するようです。当時はキハ40が使われていましたが、現在ではGV-E400系が使われているらしい。
秋田県には行けないので、これから羽越本線を新潟方面へ南下していくわけなんですけど、どうやら次の電車はこっちのホームから出るらしい。
日本海側にでているのであまり寒くはありませんが、そろそろ長時間の乗り換えに飽きてきたので次の列車に乗り込みたいところ。
酒田駅の奥にはいっぱい留置線があります。秋田の701が停まっていました。
さて、次の列車は…?
E653系の特急「いなほ」でした。
寒地向けに元々常磐線のフレッシュひたちで使われていたE653系を改造し、グリーン車も付けて1000番台となった姿。通称フルーツ牛乳。そこの柱の色みたいな塗装でしらゆきとして左遷された仲間もいます。国鉄復刻塗装で勝田に帰ってきた仲間もいます。
特急いなほは羽越本線の特急で、越後の大都市である新潟と東北地方日本海側の主要都市である秋田を結びます。
道中の主要都市である新発田、胎内、村上、鶴岡、酒田、由利本荘なども結んでいます。
ここは新幹線も走っていなければ、新潟、山形、秋田の三県が消極的な理由で高速道路も完成しきっていませんので、必然的に特急に流れるみたいですね。
いなほ新潟行きです。
酒田から乗ってくる人が結構多かったです。秋田方面から乗っていた客もそこそこ多く見受けられました。
普通車はフレッシュひたち時代の内装とあまり変わらない印象でした。座り心地もあまり変わらない。
日本海の海が眺望できます。
東北地方で日本海を拝んだのは初めてで新鮮です。今までは福井や鳥取などの日本海でしたからね。
このまま鉄道ファンの多い村上駅を通過して、新潟県を南下していきます。
村上駅は直流電化の駅で、先述の通り交流電化の酒田方面へは気動車での運転になりますが、気動車であるキハ40はGV-E400への置き換えが決まっていたのか、それを惜しみに鉄道ファンが来ていたのかと思われます。
そして我々は新潟県のとある駅まで行くわけですが…
と、ここでお時間が来てしまったようです。この先はまたのお楽しみに、と。
次回は最終回。どうやってお家に帰るのかは見ものです。
今回もご覧いただきありがとうございました。
----------☆次回予告☆----------
旅も終盤へ。次に乗るのはあの非電化路線!?
旅情あふれる駅弁グルメも。
最後の最後でまさかの乗車電が運休の大ピンチ!?
そしてやはり、速さこそスピードである。
東北遠征2019 Part4「雪と山形と標準軌と 後編」
乞うご期待!
チャンピオンズカップ ◎テーオーケインズ